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702回目のひとりごと
TVの報道姿勢について
TBSが、代理母の分娩をした向井亜紀さんの講演会の取材で、話したことの前後関係をカットし一部の言葉のみを報道したために誤解をうけ、視聴者から講義の電話が殺到したというニュースを見ました。言葉というのは流れがあってはじめて意味を成すのであって、一部だけを取り出した場合、編集者の意図によって簡単にねじ曲がってしまうものです。テレビ局というのは出来上がったVTRが視聴者の興味を引くかどうかだけが重要であり、撮影されている側の事情など関係ないのです。そこまで言えるのには訳があって、私が東京でまだ新婚時代、知り合いのつてでテレビ番組の中で新婚家庭の部屋をイメージ映像で使いたいので撮影させてくれと頼まれて、受けたことがあるんですよ。彼らは非常にずうずうしく、置いてあったぬいぐるみを「そのゴミちょっとどけろ」とか、勝手に家具を移動したり、やりたい放題です。彼らにはその部屋を厚意で借りているという意識はなく、出来上がったVTRだけが重要なのです。それ以来テレビの取材というのは信用していません。
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