ＥＦＲ（エマージェンシー・ファースト・レスポンス）は１次ケア（ＣＰＲ）と２次ケア（応急手当）に構成され「市民による救助者」による緊急ケアの基礎となるものです。ダイバー限定ではなく一般向けにプログラムされています。

２０００年に開催された国際ガイドライン２０００会議は世界初の国際蘇生ガイドライン作成のために企画された会議である。国際ガイドライン２０００は国や文化も異なり、分野も違う専門家の合意をまとめたものである。この会議の主催者、参加者、各種蘇生団体は、このガイドラインをどの個人、救急医療サービス、病院、ヘルスケア施設、コミュニティ（地域社会）、国、その他の蘇生会議に対しても義務付けようとしていない。この会議参加国で蘇生に携わる人は、該当する地方、州、国の機関で認可されたときにのみ、これらの治療法を適用することが出来るように設計されています。国際ガイドライン２０００会議の勧告とは、多くの治療法が安全で効果があること、無効な事項を確認し、さらに厳密な証拠に基づいた評価をくぐりぬけた新規の治療法を紹介することとなっています。この新しい勧告は過去の勧告による方法が安全でなく、無効だとは言っている訳ではなく、新しいガイドラインが現在の知識、研究、経験から得られる最も有効で教えやすい勧告となると考えている。日本の医療機関、救急隊もこのガイドラインに従っています。ＥＦＲももちろんこのガイドラインをベースに作られています。

簡単に言いますと「今までバラバラな基準で蘇生法を行っていた各機関がこのガイドラインで統一されました。」
変更事項や効果的な最新の情報はＥＦＲにアップデート出来るように設計されています。

このセクションでは参加者が現実的な状況の中で、彼らのエマジェンシーファーストレスポンスダーとしての知識とスキルを応用して行動するトレーニングの為の緊急時のシナリオが用意されています。参加者はトレーニングで習得したことを基礎として判断し、緊急スキルの実技を思い出し適切な行動をとることが要求されます。それぞれのシナリオは特定の緊急事態や事故を焦点としているが開催する地域ごとにカスタマイズすることが可能となっています。シナリオ終了後参加者のパフォーマンス（行動）や気づいた点を参加者全員でディスイスカッション（討論、話し合い）をすることにより、さらに迅速に自分で判断し行動することが出来るようになります。そして自信が持てるようになり、行動の必要性をより強く理解し行動できるようになります。